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目の前で始まろうとしていた工事のミスをぎりぎりのところで防いでほっと一息。次に筆者はサーバールームへ機材をどう収納するかについて考えた。

 サーバールーム、という大仰な名前を付けた半畳の小部屋だが、扉を取り付けた状態で開口部の間口は実測620mm程度。いわゆる19インチ(≒482.6mm)ラックを入れる前提に立つと、よほど柱が太くないきょう体であれば入るだろう、といった大きさだ。

電源ケーブル問題が解決した直後のサーバールーム。まだ壁も何もない状態だが、床に描かれた線を見るとサイズ感が分かると思う。ちなみにこの時点で既にココタスは天井に付いている
電源ケーブル問題が解決した直後のサーバールーム。まだ壁も何もない状態だが、床に描かれた線を見るとサイズ感が分かると思う。ちなみにこの時点で既にココタスは天井に付いている
(筆者撮影)
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 壁にあるブレーカーと情報分電盤のメンテナンス性、さらにココタスにより天井部から冷気を送ることを考えると、最悪の場合は空きスペースにサーキュレーターを置いて強制的に風を送ることになる可能性もある。となると、ラックの高さは、部屋の上部3分の1程度の空間をエアフロー用に確保できる1.6m(≒36U)以下に抑えるべきではないか。

 実のところ一番厳しいのは奥行きで、半畳扉付きの小部屋の場合、目いっぱいでも取れるのは760mmだ。メンテナンス性を考えると600mm以下にまとめたいのだが、20Uクラス以上の業務用サーバーラックは奥行きが800mm以上ある。コストうんぬんを議論する以前の問題として、いわゆる業務用サーバーラックは半畳のサーバールーム用として適さない。

サーバールームのサイズを書き出した落書き。この図では上が扉側となる
サーバールームのサイズを書き出した落書き。この図では上が扉側となる
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 そこで筆者がまず考えたのはオーディオラック……と言っても、いわゆるAVラックではなく、オーディオ制作やスタジオ、ライブ用のほうだ。もともと長年にわたってラックマウント対応のオーディオデバイスを愛用しており、机の上では奥行きの短いラックを使っていたので、そちらをストレージなどに転用してはどうかという考えに至った次第である。

 業務用オーディオ機材小売り大手である「サウンドハウス」のWebサイト(https://www.soundhouse.co.jp/)をくまなくチェックした限り、(さすがに大型モデルだとサーバーラックと同じ問題が生じるものの)オーディオラックはサーバーラックと違って木製の選択肢も多く、小型モデルを複数積み上げて固定する運用ならいけそうだ。

サウンドハウスで販売しているMiddle Atlantic Products製オーディオラックの例
サウンドハウスで販売しているMiddle Atlantic Products製オーディオラックの例
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 ただ、調べていくうちに、もう一つの選択肢が浮上してきた。「IKEA」(イケア)の低価格サイドテーブル「LACK」(ラック)は足と足の間の距離がほぼ19インチだから、この足を使えば簡易的な19インチラックとして使えるというアイデアだ。その名も「LackRack」(ラックラック)。有志が「公式」Webページ(https://wiki.eth0.nl/index.php/LackRack)を立ち上げているほど、低コストサーバーラックの解決策としては世界的にポピュラーのようである。