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八角形をした3層吹き抜けの礼拝堂(写真:吉田 誠)
八角形をした3層吹き抜けの礼拝堂(写真:吉田 誠)
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 内井昭蔵氏の急逝から、まもなく丸3年になる。この建物は、同氏の遺作「日本基督教団信濃町教会」。基本設計の段階までかかわった最後の建築だ。

 生前、いくつもの教会を設計した内井氏だが、いずれも学校などの敷地内に建つ一施設だった。町中に単独で建つ教会の設計は、この信濃町教会が最初で、そして最後になった。「いつか町の教会をつくりたいと話していただけに、強い思い入れを持って設計に取り掛かった」。内井氏の亡き後、事務所をとりまとめる内井建築設計事務所の横山正所長は、そう振り返る。

 信濃町教会は、東京・JR信濃町駅から歩いてすぐの外苑東通りに面して建つ。故岡田信一郎氏の設計で1930年に建てられた旧教会を建て替えたものだ。