全1779文字
PR

 RC造の校舎群を抜けると、ガラスに囲まれた平屋の建物が見えてくる。神奈川県厚木市にある神奈川工科大学のキャンパスにこの1月、KAIT工房が完成した。桜並木を映すガラスの内側の大空間には、細い柱がランダムに林立しており、森の木立のような印象を受ける。

南西側のエントランスを入った場所から内部を見る。柱はそれぞれ太さや向きが違う (写真:柳生 貴也)
南西側のエントランスを入った場所から内部を見る。柱はそれぞれ太さや向きが違う (写真:柳生 貴也)
[画像のクリックで拡大表示]

 全部で305本の柱は、基礎から立ち上がる42本が鉛直荷重、屋根から吊り下がる263本が水平荷重を受け持つ。柱の配置に規則性はなく、向きも1本ごとに異なる。断面サイズもバラバラで、厚さ16mm、幅130mmという薄型の柱もある。構造体とは信じられないほどの繊細さだ。