2011年3月に発生した東日本大震災は、日本における大規模な自然災害の発生は不可避であり、正確な予知も不可能であることを我々に教えた。いつか必ず来る次の災害に備えるためには、日本社会が災害に対するレジリエンス(復元力)を高めなければならない――。そんな考えの下、ITを用いた災害対策の開発や社会実装が日本中で進んでいる。AI(人工知能)や民生用ドローン、デジタルツイン、スマートシティ、量子コンピューターといった10年前は存在しなかった新しいテクノロジーも、災害対策で活用されている。災害対策ITの最前線を紹介しよう。

特集
東日本大震災から10年、災害対策IT最前線
目次
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陸・海・空から「つながらない」無くす、携帯大手の新鋭基地局
2011年3月の東日本大震災から、間もなく10年が経過する。この10年の間に様々な新しいテクノロジーが登場したが、それらは防災や減災にどれぐらい活用されているのだろうか。災害対応ITの最新事情を追う本特集の第3回では携帯電話ネットワークの防災関連技術を取り上げる。救援・救助活動や被災者の安否確認、…
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地震発生から30分で被害を推計、スパコンによる津波シミュレーションの威力
2011年3月の東日本大震災から、間もなく10年が経過する。この10年の間に様々な新しいテクノロジーが登場したが、それらは防災や減災にどれぐらい活用されているのだろうか。災害対応ITの最新事情を追う本特集。第2回はスーパーコンピューターによるシミュレーションで津波被害を推定する取り組みを紹介しよう…
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自動航行で道路120キロの被災状況を確認、ここまで来たドローン防災
2011年3月の東日本大震災から、間もなく10年が経過する。10年の間に様々な新しいテクノロジーが登場したが、防災や減災にどれくらい活用されているのだろうか。災害対応ITの最新事情を追う本特集。第1回はこの10年で普及が進んだテクノロジーの代表格、民生用ドローンの防災・減災における活用状況を取り上…