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 2021年2月13日に発生したマグニチュード(M)7.3の地震によって、常磐自動車道で大規模な法面の崩落が発生した。土砂は幅70m、高さ15m、奥行き10mの規模で高速道路上に堆積した。常磐道では路面の損傷なども発生しており、14日午後3時時点で相馬インターチェンジ(IC)〜亘理ICの間が上下線ともに通行止めになっている。

常磐自動車道の相馬IC〜新地ICの区間で生じた法面崩落(写真:毎日新聞社/アフロ)
常磐自動車道の相馬IC〜新地ICの区間で生じた法面崩落(写真:毎日新聞社/アフロ)
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 法面が崩落したのは相馬IC〜新地ICの区間。西側の下り線に面した切り土斜面が地震の直後に崩れた。同区間に中央分離帯はなく、土砂は上下線を隔てるポールを越えて上り線へなだれ込んだ。東日本高速道路会社によれば、崩れた土砂の量は5000m3だ。13日の地震で、崩落現場のある福島県相馬市は震度6強を観測している。

崩落箇所の位置(資料:東日本高速道路会社)
崩落箇所の位置(資料:東日本高速道路会社)
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崩落箇所の横断図。幅70m、高さ15m、奥行き10mにわたって崩落した(資料:東日本高速道路会社)
崩落箇所の横断図。幅70m、高さ15m、奥行き10mにわたって崩落した(資料:東日本高速道路会社)
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 崩れた斜面は切り土で、同社広報課によれば「特段の崩落対策は採られていなかった」という。