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 2021年2月13日に発生したマグニチュード(M)7.3の地震によって、福島県二本松市内にある自動車レース場「エビスサーキット」で大規模な斜面崩落が発生した。崩落した土砂が頭部から数百メートル先まで到達し、地上4階建ての建築物が倒壊したもようだ。死傷者はいなかった。同市では13日の地震で最大震度5強を観測していた。

福島県二本松市内にある自動車レース場「エビスサーキット」で発生した大規模な斜面崩落(写真:毎日新聞社/アフロ)
福島県二本松市内にある自動車レース場「エビスサーキット」で発生した大規模な斜面崩落(写真:毎日新聞社/アフロ)
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 崩落したのはレース場敷地内にある高台の斜面。エビスサーキットによれば、幅数十メートルにわたって土砂が崩落し、斜面の下に位置する「西サーキット」を横断するように流れて複数棟ある建築物群に到達した。そのうち、レストランとして利用していた建物1棟を直撃した。

 レストラン棟は地上4階建てで、高低差がある敷地に立ち、西サーキットに面した入り口は3階に位置する。土砂は3階と4階を直撃し、同社は「土砂が流れ込んだというより、建物が流れ飛ばされたという状況。3階、4階部分は倒壊して現存していない」と説明する。レストラン棟の構造種別は分かっていない。

 レストラン棟以外のガレージなどにも土砂が流れ込んでいるほか、レース場内を移動する車7〜8台が土砂に巻き込まれた。詳細な被害状況は14日午後5時時点で調査中だ。

 エビスサーキットは自動車レースやドリフト競技などで著名なレース場で、東北サファリパークと併設されている。2011年3月11日の東日本大震災でも斜面崩壊が発生したものの、同社によれば13日の地震被害のほうが甚大だという。