
(出所:123RF)
新型コロナ禍のなか、副業するITエンジニアが増えている。背景にはテレワークで時間に余裕が生まれたことや、企業や行政機関でデジタルトランスフォーメーション(DX)の需要が増していることがある。真の狙いはお金よりもキャリア開発――。エンジニアの副業の実態を追うと、個人と会社の新しい関係が見えてきた。
新型コロナ禍のなか、副業するITエンジニアが増えている。背景にはテレワークで時間に余裕が生まれたことや、企業や行政機関でデジタルトランスフォーメーション(DX)の需要が増していることがある。真の狙いはお金よりもキャリア開発――。エンジニアの副業の実態を追うと、個人と会社の新しい関係が見えてきた。
企業が副業解禁に踏み出し、副業をする従業員が増えている。これに比例して、副業に関する不安や悩みも増えている。この背景には、副業に関するルールがまだ整備され切れていない点がある。
企業が副業解禁に動くなか、新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートワークへの移行が進んでいる。この2つの流れにより、多くのIT人材が、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む行政機関や地方企業で副業を始めている。副業IT人材の活用は日本全体のDXを進めるカギともなりそうだ。
「副業を解禁したといっても、実態は渋々、やむを得ず認めたという企業も多い」――。キャリア開発に詳しい法政大学の田中研之輔教授はこう指摘する。そんななかでも副業を積極的に認める企業もある。SCSKやソフトバンク、サイボウズ、ヤフーの4社などだ。
新型コロナ禍でリモートワークが広がるなか、「副業」するIT人材が増えている。背景にあるのが地方企業などのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援やEC(電子商取引)サイト構築の需要の高まりだ。