「Microsoft Teams(以下、Teams)」はマイクロソフトが提供するオンラインでの会議やチャット、ファイル共有などを実現するサービスである。テレワークなどに活用できる。
新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークを導入する企業が増えてきた。コロナ禍になって初めてTeamsを使ったという人は珍しくない。そのためTeamsをなんとなく使っているが、使いこなせていない人もいるだろう。ここでは、テレワークで活躍するTeamsの活用法を解説する。
オンライン会議だけじゃない、Teamsができること
Teamsといえばオンライン会議ツールと見られがちだが、実は様々な機能を提供する。
- オンライン会議
- 1対1、グループ(チーム)単位でのチャット、音声通話
- ファイル共有
- Officeファイルの共同編集
Teamsには無償版と有償版があるが、無償版であってもこれらの機能はすべて利用できる。ただ無償版やTeamsの利用権を得るMicrosoft 365のプランによって、各機能の参加人数や時間が制限される。例えば、オンライン会議は有償版では最長24時間開催できるが、無償版では1時間に制限される(ただし新型コロナウイルスが収束するまでは制限は解除される)。こうした違いを次の表にまとめた。
無償版のMicrosoft Teams | Microsoft 365 Business Basic、同Standard | Office 365 E3 | |
---|---|---|---|
利用料金 | 無料 | 540円/円、1360円/月 | 2710円/月 |
会議の参加者数(上限) | 100人※1 | 300人 | 1万人 |
会議の長さ(上限) | 1時間※1 | 24時間 | 24時間 |
会議のレコーディング | × | 〇 | 〇 |
チャットで添付できるファイルサイズ | 2Gバイト/1ユーザー | 1Tバイト/1ユーザー※2 | 無制限※2 |
ファイル共有に使うストレージ容量 | 10Gバイト/全チーム | 1Tバイト/組織全体+10Gバイト/1ライセンス※3 | 1Tバイト/組織全体+10Gバイト/1ライセンス※3 |
※1:2021年6月までは、人数は300人、時間は24時間に緩和される。コロナ禍における措置。
※2:OneDriveの容量の上限が適用される。
※3:SharePointの容量の上限が適用される。