マイクロソフトのOfficeアプリにはパソコン用のデスクトップ版のほかに、スマートフォンやタブレットなどで使えるモバイル版が用意されている。ExcelやWord、PowerPointなどの単体アプリのほか、ExcelとWord、PowerPointを統合した「Microsoft Office」という独自のアプリもある。
モバイル版は単に画面が小さいモバイル端末で利用できるようにカスタマイズされただけのアプリではない。デスクトップ版にはない独自の機能が備わっている。例えば、カメラで撮影した表からExcelのファイルを作成する機能や指でなぞってPDFファイルに署名する機能などだ。しかも無料で利用できる。
どんなアプリなのか。モバイル版の魅力に迫ってみよう。
モバイル版Officeアプリは全部で6種類
原稿執筆時点で提供されているモバイル版Officeアプリは次の6つだ。iOS版とAndroid版が用意されている。
- Microsoft Office(Excel、Word、PowerPointの統合ソフト)
- Microsoft Excel
- Microsoft Word
- Microsoft PowerPoint
- Microsoft Outlook
- Microsoft OneDrive
- Microsoft OneNote
いずれも無料で利用でき、Microsoftアカウントでサインインする必要もない。ただし、サインインすればそのアカウントのストレージサービスやMicrosoft 365の追加機能も利用できる。例えば、パソコン上で作成したファイルをOneDrive経由でスマホで確認するといったことが可能になる。Microsoftアカウントでサインインして使用するのがお勧めだ。
Officeモバイルアプリの画面を確認する
モバイル版の目玉となる「Microsoft Office」(以下、Officeモバイルアプリ)を使ってみよう。ここではiPhoneの画面で紹介する。
OfficeモバイルアプリはApp Storeなどでインストールできる。起動すると「ホーム」画面が表示される。この画面下部にある「ホーム」「+」「操作」のアイコンをタップすると次のような画面に切り替わる。
ホーム | 最近使った文書やファイルが表示される |
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+ | 付箋のように使える「メモ」と文書やファイルを撮影できる「レンズ」、ExcelやWord、PowerPointに関連したアクションがまとめられている |
操作 | ファイルの共有や画像からの表作成、PDFファイルへの署名追加などができる |