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 インターネットのアクセス回線やデータセンター内の配線、海底ケーブルなどあらゆるネットワークで光ファイバーが活躍している。基本的な仕組みから企業ネットワークへの導入、トラブルシューティングのポイント、最新技術まで光ファイバーを徹底的に解説する。

 今回は光ファイバーにまつわるトラブルの原因、トラブルシューティングの方法などについて取り上げる。

原因の8割が端面の汚れ

 光ファイバーを使っていると、通信が遅くなったり通信できなくなったりする場合がある。測定機器メーカーのフルーク・ネットワークスによると、こういったトラブルの9割は光コネクターが原因だという。

 トラブル全体の8割はコネクター端面の汚れに起因し、残りの1割はコネクターの「半挿し」、つまりコネクターをしっかりと挿し込んでいない状態に原因がある。

 光ファイバーを極端に折り曲げたり、踏みつけたりするなど乱暴に取り扱うことによるトラブルは、意外にもそれほど多くないという。「光ファイバーを手荒く扱ってはいけないことはよく理解されているからだろう」とフルーク・ネットワークス シニア・セールス・エンジニアの高橋英治氏は分析する。

コネクターは使う前に必ず清掃

 光ファイバーは極めて細いため、コネクター端面が汚れているかどうかは肉眼では分からない。だが、顕微鏡を使って観察すると、様々な汚れが付着しているのが分かる。

光ファイバーのコネクター端面の汚れの例
光ファイバーのコネクター端面の汚れの例
(写真提供:NTTアドバンステクノロジ)
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 こうした汚れによるトラブルを避けるには、光ファイバーケーブルを接続する前に、機器のポートやコネクターを清掃することが重要になる。一般的には専用のクリーナーを使う。かつてはアルコールに浸した布や綿棒などで清掃していたが、人によってスキルの差が出てしまう問題があった。クリーナーを使えば、誰でも簡単に清掃ができるようになる。清掃後は、きれいに汚れが落ちたかどうか端面検査機で確認するのが望ましい。

光ファイバー用のクリーナーと端面検査機
光ファイバー用のクリーナーと端面検査機
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