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 半導体業界の話題に鋭く切り込む音声番組(Webラジオ)連載「分解・半導体から見るアーテジー(ART2EGY)の世界」。今回はテカナリエ代表取締役CEO(最高経営責任者)の清水洋治さんと担当編集の根津で進行し、同社営業本部長の小池樹里杏さんはお休みです。3回目のテーマは「M1チップとアップルカー」。前編と後編の2回に分けてお届けします。各回、12分ほどで、前編は「M1」を中心に解説します。

 M1は、米Apple(アップル)が自社開発した新しい独自プロセッサーです。同社は、20年6月にパソコン「Mac」シリーズに向けた独自プロセッサー「Apple Silicon」を開発中だと発表。約2年かけて、Macシリーズすべてのプロセッサーをこれまでの米Intel(インテル)製から自社製に置き換えていく方針を示しました。

 その第1段として発表したのが「M1」です。20年11月に発表した「MacBook Air」と13型「MacBook Pro」のノートパソコン2機種、デスクトップ型パソコン「Mac mini」の計3機種に採用しました。その後、21年4月に発表した、24型ディスプレーを備えるデスクトップ型パソコン「iMac」とタブレット端末「iPad Pro」にも採用を広げています。

M1チップに占める演算器の面積比率
M1チップに占める演算器の面積比率
M1内のCPUやGPU、「Neural Engine」といった演算器が占める面積を合計すると全体の40%強になる。(出所:テカナリエ)
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 実際にM1チップを開封して中身を調べた清水さんによれば、M1はスケーラブルなアーキテクチャーを採用しているそうです。さらに、CPUやGPU、「Neural Engine」といった演算器がM1チップに占める面積は全体の40%強で、過半を占める周辺回路部分を活用することで、さまざまな用途に適用しやすくできます。そのため、アップルが開発していると噂されているAR(拡張現実)やVR(仮想現実)用のヘッドマウントディスプレー(HMD)にも対応できる可能性を秘めます。ほかにも、iPhone向けプロセッサー「Aシリーズ」との違いやM1の電源管理技術など、話題は多岐にわたります。

 詳細はぜひ、番組をお聞きいただければと思います。それでは後編もお楽しみに~。