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 ただし、いわゆる「超広角レンズ」の使用はフォトグラメトリーには向かないので使用を避けたい。超広角レンズで撮影した写真は、画像にひずみが生じやすいからだ。他に、ズームレンズを使用する場合は、ズーム機能を使わず広角側の焦点距離に固定して撮影するように心がけたい。

 一眼レフなどの高性能なカメラは精度が高い3Dモデルを作成するには理想的だが、うまく扱うためには慣れと知識が必要だ。慣れない一眼レフで撮影すると、かえって写真がぼやけてしまったり、鮮明に撮影できなかったりといった失敗をしてしまいかねない。また、クリップオンストロボやフィルターを使用すれば、より高画質な写真が撮影できるが、これらも使い方を誤ると逆効果になりかねない。普段カメラを使い慣れていないのであれば、無理をせずにコンデジやスマホのカメラ機能を使うのも手だ。

 なお本連載では、日経クロステックの担当Y氏が既に所有している機材で挑戦することにした。担当Y氏が所有する機材は、センサーサイズが4/3型、有効画素数は1628万画素という性能のミラーレス一眼カメラだ。レンズは焦点距離が12~60mmのズームレンズを使用し、12mmで撮影した。35mm換算で焦点距離が24mmに相当する。

 また、撮影環境がやや暗く鮮明な写真が撮影しにくかったことから、クリップオンストロボを使用した。このデジカメでどの程度の3Dモデルが作成できるかにも注目してほしい。

連載で使用するミラーレス一眼カメラ。センサーサイズは4/3型、有効画素数は1628万画素。レンズは焦点距離が12~60mmのズームレンズを使用した。撮影環境がやや暗く鮮明な写真が撮影しにくかったことから、クリップオンストロボを併用している(撮影:日経クロステック)
連載で使用するミラーレス一眼カメラ。センサーサイズは4/3型、有効画素数は1628万画素。レンズは焦点距離が12~60mmのズームレンズを使用した。撮影環境がやや暗く鮮明な写真が撮影しにくかったことから、クリップオンストロボを併用している(撮影:日経クロステック)

ビジネス向けノートPCでもOK

 フォトグラメトリーで3Dモデルを作成する際には、なるべく高性能なパソコンを使いたい。冒頭で説明したように、フォトグラメトリーは写真を解析して3Dモデルを作成する。そのため、パソコンの性能が良いほど写真の解析時間が短くなり、スムーズに作業を進められるからだ。これらの作業は、CPUとグラフィックボードに搭載されたGPUの性能が大きく影響する。

 使用するパソコンの選定は、処理する写真の枚数を目安の1つとするのが分かりやすい。例えば筆者の場合、100枚以上の写真を用いた3Dモデルの作成時は、CPUが「Intel Core i7」で、GPUがNVIDIA製「GeForce GTX1080」を搭載したパソコンを使用している。ちなみにメモリーのRAMは32GBだ。