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 写真の枚数が100枚に満たないような場合は、グラフィックボードを搭載していないノートPCを使うこともある。50枚程度の写真であれば、1時間程度の処理時間で3Dモデルが作成可能だ。試しにフォトグラメトリーを体験してみたいというのであれば、50枚程度の写真で3Dモデルを作成することを念頭に置いてパソコンを選択するので十分だ。

 最低限のパソコン性能は、使用するフォトグラメトリー用ソフトによっても異なるので、例えば「MetaShape」というソフトで見てみよう。執筆時点のデータでは、最低動作環境と推奨動作環境の2つのスペックが示されている。最低動作環境は「CPUがIntel Core 2 Duo 以降、メモリーはRAMが4GB以上」。他方、推奨動作環境は「CPUがIntel Core i7以降、メモリーはRAMが32GB以上、GPUはGeForce GTX 400シリーズ以降」といった指定だ。最低動作環境と推奨動作環境のスペックの差は、写真の処理時間と処理できるデータ量に影響を与えることが多いので、50枚程度の処理であれば最低動作環境のスペックのパソコンでも作業が可能と考えればよい。

 昨今販売されているノートPCならば、前述のような最低動作環境を大抵は満たしている。試しに3Dモデル作成に挑戦する程度であれば、パソコン選びでそれほど心配する必要はない。

本連載でフォトグラメトリーの3Dモデル作成に使用するビジネス用ノートPC。50枚程度の写真を解析して3Dモデルを作成するのであれば、使用するパソコンもそれほど高い性能は必要ない(撮影:日経クロステック)
本連載でフォトグラメトリーの3Dモデル作成に使用するビジネス用ノートPC。50枚程度の写真を解析して3Dモデルを作成するのであれば、使用するパソコンもそれほど高い性能は必要ない(撮影:日経クロステック)

 本連載では担当Y氏が所有するビジネス向けノートPCで3Dモデル作成に挑戦することにした。スペックはCPUがIntel Core i5で、メモリーはRAMが8GB。グラフィックボードは搭載していない。このようなスペックのノートPCでも、50枚の写真を処理した3Dモデルの作成が可能だ。

入門用なら「3DF Zephyr」を検討

 カメラやパソコンの準備ができたら、次はフォトグラメトリー用のソフトを用意しよう。フォトグラメトリー用のソフトはさまざまなものがある。どのような3Dモデルを作成したいのかなどの用途を考え、適したものを選ぶのが重要だ。

 初心者から上級者まで幅広く使われている主なソフトとしては、「3DF Zephyr」(イタリア・3Dflow社)、「Reality Capture」(スロバキア・Capturing Reality社)「Metashape」(ロシア・Agisoft社)といったものが有名だ。