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 3DF Zephyrはフォトグラメトリーの入門に適したソフトだ。機能は少ないものの価格が安く、個人利用向けの無料版が用意されているのが特徴だ。気軽にフォトグラメトリーで3Dモデルを作成してみたいような人にお勧めのソフトといえる。

 他方、Reality Captureは精度の高さと機能の多さが特徴だ。プロ向けのソフトと言える。価格が高いため個人では手が出しにくいのが難点だ。

 Metashapeは精度が高く、史跡の保存といった学術分野でも使用実績があるソフトだ。Reality Captureと比べると価格が安い。WindowsとMacの両パソコンに対応していることが、他の2つと異なる点だ。

主なフォトグラメトリー用ソフトウエアの特徴(資料:一岡 洋佑)
主なフォトグラメトリー用ソフトウエアの特徴(資料:一岡 洋佑)
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関連サイト:3DF Zephyr
関連サイト:Reality Capture
関連サイト:Metashape

 本連載では、初心者でも扱いやすい3DF Zephyrの無料版「3DF Zephyr Free」を使って説明する。有償版と比較すると、解析可能な写真の枚数が50枚までといった機能制限があるが、フォトグラメトリーの基礎を学ぶには適しているソフトだ。なお、無料版は個人での利用に限られるため、事業で利用する際には有償版を活用したい。

関連サイト:3DF Zephyr Free
本連載では無料版のフォトグラメトリー用ソフト「3DF Zephyr Free」を使って3Dモデルを作成した(資料:日経クロステック)
本連載では無料版のフォトグラメトリー用ソフト「3DF Zephyr Free」を使って3Dモデルを作成した(資料:日経クロステック)
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次回は、3Dモデルを作成するための写真撮影の工程を説明しよう。フォトグラメトリーで解析する写真の撮影対象としての向き不向きや、解析に適した撮影方法など、さまざまな注意ポイントを紹介する。(次回へ続く)

一岡 洋佑(いちおか ひろすけ)
Psychic VR Lab VR空間デザイナー
アーティスト名はDiscont。VRやAR、MRといった事業を手掛けるPsychic VR Labに勤務し、企業のXR開発を担当している。VR空間デザイナー。大学では建築学を専攻。VR×空間デザインという新しい領域にて、物理法則にとらわれない新しい空間体験のデザインを目指している。Psychic VR LabはVRやAR、MR開発のほか、同プラットフォーム「STYLY」(https://styly.cc/ja/)を運営している。