通信プロトコルはネットワークにつながる機器同士がデータをやりとりするための約束事である。ネットワーク管理者にとって通信プロトコルの知識は欠かせない。プロトコル同士がどのように連携して、通信を成立させているか。その実態を解説する。

特集
必修!通信プロトコル入門
出典:日経NETWORK 2021年3月号 pp.20-33 「通信プロトコル徹底入門」を改題、編集
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
目次
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IPアドレスとMACアドレスをひも付ける、「ARP」プロトコルの動きを完全図解
インターネットでデータをやりとりするには、アプリケーション層からインターネット層までのプロトコルが連携してIPパケットを作成する。そして最終的にリンク層のプロトコルを処理するソフトがIPパケットをイーサネットフレームに載せてLANに送り出す。イーサネットを題材にリンク層の役割を説明する。
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Webの最新プロトコル「HTTP/3」、高速な処理を実現する仕組み
HTTPはWebブラウザーとWebサーバーの間でデータをやりとりする際に利用される通信プロトコルである。最近では、新バージョンのHTTP/3が登場し、注目度は高い。
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確実にデータを届けるプロトコル「TCP」、肝は3ウエイハンドシェーク
IPはパケット単位でデータを送るので、一部のパケットが途中で失われたり、パケットの届く順番が入れ替わったりする。信頼性が必要なアプリケーションからするとパケットが正しく届くように制御してほしい。こうした制御の役割を担うのがトランスポート層である。
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ネットワークをつなぐプロトコル「IP」、なぜ宛先の機器にパケットが届くのか
インターネットの構築に欠かせないのがIPだ。IPが属するインターネット層とは、文字通りネットワークを相互につなぐための階層になる。
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通信プロトコルはデータをやりとりするための約束事、階層構造を採用する理由
通信プロトコルとはネットワークにつながる機器同士がデータをやりとりするための約束事である。送信側と受信側でどのような形式でデータを表現し、どのような意味を持たせるのか、どんな順番で送るのかなどを定めている。まずプロトコルの全体像を把握しよう。
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