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 NTTドコモは2021年10月25日、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とNTTコムウェアを2022年1月1日付けで子会社化すると正式発表した。3社の売上高を単純合算すると約6兆円となり、新生NTTドコモグループは移動通信と固定通信を融合した国内市場をリードする総合通信事業者へと生まれ変わる。そんな新生NTTドコモグループは2025年度、非通信にあたるスマートライフ事業と法人事業で収益の過半を創出することを目指す。鍵を握るのは法人事業の成長だ。統合によるシナジー効果をいかに早期に発揮するのかが、新生NTTドコモグループの命運を左右する。

新NTTドコモグループについて発表する、NTTドコモ社長の井伊基之氏(中央)とNTTコム社長の丸岡亨氏(左)、NTTのコムウェア社長の黒岩真人氏(右)
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新NTTドコモグループについて発表する、NTTドコモ社長の井伊基之氏(中央)とNTTコム社長の丸岡亨氏(左)、NTTのコムウェア社長の黒岩真人氏(右)
(撮影:日経クロステック)

 「ようやく必要な武器を一体となって進められるところに立った。しかしこれだけでは勝てない。これから他社に勝てるサービスを打ち出せるのか。コスト削減できるのかがポイントになる」。NTTドコモ社長の井伊基之氏は、25日に開催した記者会見でこのように述べた。

 新生NTTドコモグループは、NTTドコモとNTTコム、NTTコムウェアという3社の経営方針を統一し、NTTドコモとNTTコムのネットワーク機能を統合する。3社によるシナジーを創出し、モバイルからサービス・ソリューションまで事業領域を拡大することで、「通信事業を主力としてきたNTTドコモの事業構造の転換」(井伊氏)を狙う。

 その柱となるのが、法人事業のさらなる成長だ。法人事業をNTTコムに統合し、2020年度1兆6000億円の法人売上高を、2025年度に2兆円へと引き上げることを目指す。