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 「上期(2021年4月〜9月期)は携帯電話の値下げの影響が約260億円あり、経営的には厳しい状況だ。今こそ会社の構造を抜本的に変えていくよい機会だと捉えている」。ソフトバンク社長執行役員兼CEO(最高経営責任者)の宮川潤一氏は21年11月4日に開催した決算会見でこのように語った。

「値下げの影響は、今が一番厳しい」と漏らしたソフトバンク社長執行役員兼CEO(最高経営責任者)の宮川潤一氏
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「値下げの影響は、今が一番厳しい」と漏らしたソフトバンク社長執行役員兼CEO(最高経営責任者)の宮川潤一氏
(出所:ソフトバンク)

 ソフトバンクの21年4月〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高が前年比12.2%増の2兆7242億円、営業利益が同3.2%減の5708億円の増収減益だった。

 売上高は、コンシューマや法人、流通その他、ヤフー・LINEという全セグメントで増収となり、半期では過去最高となった。一方で営業利益は、コンシューマ事業が値下げの影響などで前年比10%減となり、法人やヤフー・LINE事業の増益を打ち消す格好になった。

コンシューマ事業の減益が、法人やヤフー・LINE事業の増益を打ち消した
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コンシューマ事業の減益が、法人やヤフー・LINE事業の増益を打ち消した
(出所:ソフトバンク)

 宮川氏は、値下げによる収益バランスの変化によって「基地局の整備にちょっと影響するかもしれない」と弱音を吐く場面もあった。「総務省に提出する開設計画では、料金の計算もしたうえでどれくらい基地局を建てるのかを出している。収益のバランスが崩れるのであれば、他のコストを抑える必要がある。(5Gの立ち上げ期である)今が一番厳しい、悩ましい時期」(同氏)と続けた。

 「この1〜2年は、他の分野のコスト削減を徹底的に進めることで、当初のCAPEX(設備投資)を変更せずにやり切ろうと考えている」(同氏)と語る一方、「これが5〜10年続くとなると、インフラ整備のあり方を見直す時期が来るかもしれない」(同氏)とした。