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 楽天グループの携帯子会社である楽天モバイルは2022年5月13日、月間データ通信量が1ギガバイトまでは0円としてきた現行の料金プランを改定すると発表した。今後は最低で月980円(税抜き、以下同)からとなり、既存利用者も新プランへ自動移行する。携帯事業は先行投資で赤字が続いており、黒字化に向けて収益改善を急ぐ。

新たなプランの発表会に登壇した楽天モバイルの三木谷浩史会長
新たなプランの発表会に登壇した楽天モバイルの三木谷浩史会長
(撮影:日経クロステック)
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 楽天モバイルの三木谷浩史会長は同日開いた説明会で、「ワンプランで980円スタートは妥当であり、他社と比べてもアグレッシブなプライシングだ」と0円廃止に理解を求めた。

 22年7月1日から開始する新たなプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」は、月間データ通信量が3ギガバイト以下の場合は月980円、3ギガを超え20ギガバイト以下の場合は月1980円、20ギガバイト超の場合は月2980円という階段型の料金体系となる。

22年7月1日から開始する新たなプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」。月額料金は最低980円(税抜き)からとなる
22年7月1日から開始する新たなプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」。月額料金は最低980円(税抜き)からとなる
(撮影:日経クロステック)
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 現行のプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は、月1ギガバイトまでの利用だった場合に無料で利用できる点を売りにしていた。

 新プランの開始に伴って現行プランは廃止し、既存利用者は22年7月1日付で新プランに自動移行となる。利用者によっては値上げとなるため、22年10月末までの最大4カ月間は、月1ギガバイト以下の場合、ポイント還元などで実質0円で利用できるようにする。

既存利用者も新プランへ自動移行となる。ただし22年10月末までの最大4カ月間は、月1ギガバイト以下の場合、ポイント還元などで実質0円で利用できるようにする
既存利用者も新プランへ自動移行となる。ただし22年10月末までの最大4カ月間は、月1ギガバイト以下の場合、ポイント還元などで実質0円で利用できるようにする
(撮影:日経クロステック)
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 Rakuten UN-LIMIT VIIは0円からの利用を廃止する代わりに、ポイント還元率アップなど楽天グループの各種サービスとの連携を強化した。