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 ソフトバンクが、NTTが進める次世代情報通信基盤「IOWN」を推進する団体 「IOWN Global Forum」への加入準備を進めていることが日経クロステックの取材で判明した。国内の大手通信事業者のうち、ソフトバンクだけがIOWN Global Forumに未加入だった。国内通信大手4社すべてがIOWN推進団体に加入することで、日本の次世代情報通信基盤におけるIOWNの位置づけが一層高まることになりそうだ。

NTTの次世代情報通信基盤「IOWN」推進団体に国内通信大手4社が加入することになる
NTTの次世代情報通信基盤「IOWN」推進団体に国内通信大手4社が加入することになる
(写真:日経クロステック)
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 ソフトバンクはIOWN Global Forum加入に向けて現在準備中という。申請後の審査を経て、正式加入となる見込み。

 IOWNとは、NTTが2019年に公表した次世代情報通信基盤構想のこと。Innovative Optical and Wireless Networkの略で、電子技術(エレクトロニクス)に比べて省エネルギーという特徴を持つ光技術(フォトニクス)をあらゆる情報通信基盤に活用し、データ計算量の爆発に伴う消費電力増という課題を、抜本的に解決していく方向性を示す。

 NTTはIOWNの段階的に社会実装を目指している。IOWNサービスの第1弾として、NTT東日本とNTT西日本が2023年3月16日、従来比で200分の1の遅延に抑えたネットワークサービス「APN IOWN1.0」を開始した。

 2025年度以降に予定するIOWN2.0サービスでは、サーバー内のボード接続用に光技術と電子技術を変換する光電融合デバイスを適用し、低消費電力なサーバーの展開なども計画する。