全2781文字

PCを持ち歩くときは慎重に

 テレワークのときは会社支給のPCを自宅に持ち帰ってもよいとする企業もあるだろう。PCを社外に持ち出せば紛失や盗難の危険も発生する。顧客情報などの重要なデータが漏洩してしまうと企業の信頼性を大きく失う。移動するときはあらかじめパスワードなどでPCをロックした状態にして、移動中は緊張感を持つようにする。

 さらに移動中は公共の場所でなるべくPCを開かないようにする。電車の中でPCを開いて作業する人をよく見かけるが両隣の席から画面が丸見えだ。さらにそうした人のPCには所属する企業の名前が外観から分かるようになっていることもある。作業に夢中になって周囲の動きに気づかなければ、SNSに「○○社の社員、画面丸見え」などと書き込まれる可能性がある。会社の信用問題に発展してしまう。

PCの作業は横や背後からよく見えてしまう
PCの作業は横や背後からよく見えてしまう
[画像のクリックで拡大表示]

 自宅に戻ってからでも注意しよう。自宅だと気が緩み、家族から「ちょっと○○を検索させて」と言われてPCを貸してしまうかもしれない。しかしこれもNGだ。会社のPCはあくまでも業務のために使用する。その使用者も社員だけだ。私物のPCよりも大容量だからなどの理由でプライベートのファイルを保存するといったこともあってはならない。

 また家族に見られるような場所にパスワードをメモしたり、PCにサインインするパスワードを教えたりするのも厳禁だ。家族が軽い気持ちでPCを使ってトラブルを引き起こさないとも限らない。加えて会社のデータを見られる状態でPCを放置するのも気をつけよう。面倒でも離席するときは必ずロックしよう。

 個人所有のPCを業務に使うこともあるだろう。昨今では個人の生産性の向上やコスト削減などの理由で私物のPCやスマートフォンを業務に使うBYOD(Bring Your Own Device)を採用している企業も多い。

 BYODを実施するにはきめ細かな運用規定を定めて、社員にそれを順守するよう努めなければならない。PCだけでなく、スマホやタブレットも対象だ。新入社員が私物のデバイスを社内の規定に沿って使うことに抵抗を感じるようであれば利用を控えるように促してもよいだろう。

 会社支給のPCと個人所有のPCのどちらを使う場合でも、企業の一員として会社の情報を扱っている自覚を持たせることが大切だ。なぜ細かく規定が設けられているのかを理解できれば、新入社員も実直に守ることだろう。