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 コロナ禍で働き方が変わり、テレワークを実施する企業が多くなった。テレワークでは自宅などの社外から、会社のネットワークにつないだりオンライン会議に参加したりする。

 ただテレワークで利用する自宅のネットワークなどに会社のシステム管理者の目は届きにくい。そのため自宅ネットワークを管理するのは「あなた」の役目だ。配属されたばかりの新入社員でも、ITに疎い人でも例外ではない。管理しなければトラブルや事故に遭いやすくなる。

 今回はテレワークを実施する社員が自宅ネットワークでやるべきセキュリティー対策を解説しよう。

ルーターの「穴」を塞ぐ

 テレワークで自宅ネットワークを利用するときは、最初にルーターをチェックしよう。ルーターは自宅ネットワークとインターネットの境に設置されるネットワーク機器である。同居する自分以外の家族が管理している場合もあるが、テレワークで実施するなら任せきりにせず自身も管理に関わるようにしよう。

 まずルーターの設定画面を開く。自宅で使われるルーターの多くはルーターにつながったPCのWebブラウザーから設定画面にアクセスできるようになっている。PCでWebブラウザーを起動して、マニュアルで指定されたURLや「192.」といった数字とピリオドで構成される文字列をアドレス欄に入力すると画面が開く。

ルーターの管理画面の例
ルーターの管理画面の例
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 管理画面を開いたらファームウエアのバージョンを確認する。ファームウエアはルーターが稼働するために必要なソフトウエアのことで、PCでいえばWindowsなどのOSを含むシステム全体のソフトウエアである。

 Windowsにセキュリティー上の問題(穴)が見つかるとアップデートが実施される。ルーターでも同様に、穴が見つかればファームウエアがアップデートされる。アップデートしないまま使っていると穴が残り、それを悪用するサイバー攻撃を受けてしまう可能性がある。

 ルーターメーカーのWebサイトにあるサポートページなどからファームウエアの最新バージョンを確認し、バージョンがそれに一致していれば問題ない。もしバージョンが古ければ、設定画面からアップデートを開始したりサポートページから修正プログラムをダウンロードして実行したりする。ルーターによっては自動更新機能を備えている製品もある。