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 PCの使い方はおぼつかなくてもスマートフォンの操作はばっちり――。中高生の時期からスマホを使いこなしてきている新入社員にそんなイメージを抱いている人は多いだろう。

 確かにアプリの種類や本体の設定方法についてはかなり詳しい。しかし、社会人としてスマホやそのデータをどう扱うべきかを理解していない新入社員は少なくない。スマホには盗難や不正アプリ、OSの脆弱性などのリスクがつきまとう。そこで会社支給の社用スマホや個人所有の私物スマホを安全に使うための管理方法を解説しよう。

画面ロックは基本、できればアプリと二重ロックを

 業務効率を上げるため、スマホを支給している企業が増えている。私物スマホを業務に使わせるより、社用スマホを用意したほうが企業としては情報管理をしやすくなる。

社用と個人の2台持ちにすると公私の区別が付けやすい
社用と個人の2台持ちにすると公私の区別が付けやすい
(撮影:鈴木 朋子)

 業務で使うスマホは顧客や取引先の連絡先、書類が添付されたメール、社内もしくはファイル共有サービスに保存された機密情報などにアクセスできる。企業のあらゆるデータへの入り口となっている。その携帯性ゆえに置き忘れて紛失したり盗まれたりすれば、第三者の手に渡って企業が重大な被害を受ける可能性がある。

 スマホ管理の基本は画面ロックをかけることである。このとき設定するパスコードは短く単純なものではないようにする。顔認証や指紋認証などの生体認証は偽装が難しいので設定しておくと安心だが、認証がエラーになると最終的にはパスコードで画面ロックを解除することになる。パスコードは簡単に破られないようにしておく。

 次に画面ロックに遷移する時間をできるだけ短くする。少し触っていないだけでロックするのは面倒だが、時間が長いとスマホを置いて離席したときに第三者が操作できてしまうからだ。

 スマホアプリによってはアプリの起動や特定の操作に対して、パスコードの入力もしくは生体認証を求めるものもある。企業のデータにアクセスするアプリにはこうした機能が備わったものを指定するとより安全だ。

画面ロックの時間はできるだけ短くする
画面ロックの時間はできるだけ短くする
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