全2932文字

 企業や社員のSNSアカウントが炎上するケースが増えている。企業はどこまで個人のSNS利用に介入すべきか、悩ましいところだ。生活の中に入り込んでいるSNSの利用を全面的に禁じることは現実的ではない。

 では、どのように炎上が発生しないように対策すべきか。ここでは学生から社会人になったばかりのビジネスマナーがあまり身に付いていない新入社員を想定して、SNS利用で制限すべき内容を紹介しよう。新入社員はここに書かれた内容を参考にして、SNS利用で自粛すべきポイントを確認するとよいだろう。

複数のSNSで複数のアカウントを使い分ける

 新入社員の多くは、中学生または高校生からスマートフォンを持ち、「LINE(ライン)」「Twitter(ツイッター)」「Instagram(インスタグラム)」などのSNSを使ってきている。彼らは大人とは少し違うSNSの使い方をしているので、現状把握として説明する。

 LINEは家族や同級生、バイト先の友人などと連絡を取るために利用している。一時「既読スルー(既読を付けて返信をしない)」という言葉が流行したが、今は「未読スルー(通知だけで内容を把握して未読状態のままで返信しない)」がスタンダードだ。そのため、常に未読のトークがたまっている。

 仲が良い友人とは別のSNSでやりとりする。InstagramやTwitterを使う。InstagramではDM(ダイレクトメッセージ)をよく使う。Twitterの場合は、仲良しだけでつながるサブアカウントを作り、ツイートで会話をすることがある。

 通話にはLINEの無料通話やビデオ通話を使うため、友人の電話番号を知らないケースもある。用事があって電話するというより、ただつなぎっぱなしにするという使い方もしている。

 3大SNS以外では、短尺動画共有サービス「TikTok(ティックトック)」、位置情報共有サービス「Zenly(ゼンリー)」、そして動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」などを使っている。「Facebook(フェイスブック)」はほとんど使われなくなっている。

 若い世代は1つのSNSに複数のアカウントを持っている。複数のアカウントが作成できるTwitterやInstagramでは、3つ以上のアカウントを持っていることも少なくない。オフィシャルなメインアカウント、親友とつながるサブアカウント、趣味専用のアカウントなどだ。

若者は複数のアカウントを切り替えてSNSを使っている
若者は複数のアカウントを切り替えてSNSを使っている
(撮影:鈴木 朋子、以下同)
[画像のクリックで拡大表示]