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パレート図

【ぱれーと-ず】データ要素の値を表す棒グラフと、要素の構成比を累積して表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフ。品質管理の分野でよく使われている。

 製造業において、品質を一定に保つための科学的な管理を品質管理(Quality Control、QC)という。QCに取り組む際に、品質に関わるさまざまなデータの把握・分析を容易にして、改善活動を進めやすくする「QC七つ道具(QC7つ道具)」と呼ばれる手法がある。パレート図は、このQC7つ道具の1つである()。

図 段取り時間のパレート図
図 段取り時間のパレート図
要素の値の棒グラフと構成比の折れ線グラフを組み合わせると、各作業時間の大きさと比率を把握しやすくなる。本来折れ線の節点は棒の右端に位置するように描くが、Excelで描くとこのように棒の中央になる。(出所:西村仁)
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取り組み重点を決めるパレート図

 QC7つ道具は“品質管理7つ道具”と訳せる。1980年代の初め、QC小集団活動(QCサークル活動)が全盛だったころに、QC7つ道具も広く使われていた。しかし、最近はQC7つ道具を知らない人も増えているという。

 品質管理の分野で発展してきたが、ものづくり全般における問題解決にも活用できる、優れた手法である。パソコンが普及した現在、むしろ手軽に利用できる手法になっているといえる。

 ここで紹介する「パレート図」の主な特徴は、

1)何が問題なのかが一目で分かる

2)問題の大きさを客観的に理解できる

3)複雑な計算が不要で簡単に作図できる

である。