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 目に見えない電波が相手なので、無線LANトラブルの原因を突き止めるのは一苦労だ。だが、どのような原因があるのか当たりをつけられれば推測しやすい。そこで最近よく見られる無線LANトラブルの原因と対処法をまとめた。ぜひトラブルシューティングに役立ててほしい。

取り上げる無線LANトラブルの原因
取り上げる無線LANトラブルの原因
以降では、それぞれの原因と対処法について解説していく。今回は原因6~10を取り上げる。
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原因6
最適チャネルを選択する機能

 コロナ禍の影響で、音声通話やビデオ会議、VDI、リモートデスクトップなどリアルタイム型のアプリを使う機会が増えている。こうしたアプリは、無線LAN通信が瞬間的に切れただけでも使用感を著しく損なう。

 こうした通信断の原因の1つは「自動電波制御」という機能。企業向けの無線LANアクセスポイント(AP)は、どのチャネルが最適かをモニタリングしており、決められたタイミングで切り替える。このときにどうしても通信断が発生してしまう。

 対処方法としては、切り替える間隔を延ばすか、お昼休みや深夜帯など影響の少ない時間帯に切り替えるように設定する。例えば米シスコシステムズの製品では、切り替え間隔のデフォルト値は10分だが、ネットワンシステムズのオフィスでは12時間と長めに設定しているという。

原因7
APの「ゾンビ化」

 無線LANコントローラーの管理画面ではAPに異常は見られないのに、なぜか端末が無線LANにつながらない――。ネットワンによると、同社の顧客からこのようなトラブルが報告されているという。

 その原因の1つがAPの「ゾンビ化」である。これはAPの有線通信の機能は正常だが、無線通信の部分が故障していることで起こるトラブルだ。「そもそもこういうトラブルがあるということを管理者が知らないと、原因を探れない」(ネットワンシステムズ ビジネス開発本部 第3応用技術部 第3チームの丸田 竜一氏)。

APの「ゾンビ化」で原因特定が遅れる
APの「ゾンビ化」で原因特定が遅れる
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 対処法としては、APごとに接続している端末の台数を無線LANコントローラーから調べる。台数がゼロなら、そのAPが「ゾンビ化」しているということになる。