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 目に見えない電波が相手なので、無線LANトラブルの原因を突き止めるのは一苦労だ。だが、どのような原因があるのか当たりをつけられれば推測しやすい。そこで最近よく見られる無線LANトラブルの原因と対処法をまとめた。ぜひトラブルシューティングに役立ててほしい。

取り上げる無線LANトラブルの原因
取り上げる無線LANトラブルの原因
以降では、それぞれの原因と対処法について解説していく。今回は原因11~15を取り上げる。
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原因11
APの置き方が悪い

 無線LANアクセスポイント(AP)を適切に設置しないと、たとえAPと端末の距離が十分に近くても通信速度が低下したり通信が不安定になったりする。

 ヤマハによると、(1)金属棚の上に直置き、(2)本棚などの物の隙間に設置、(3)アンテナの指向性と設置環境の不一致、といった原因が考えられるという。

 (1)や(2)に対しては、例えば同梱のスタンドを利用して縦置きにしたり、木製の台などを使ってパーティションなどに隠れない位置に置いたりするといった対策が考えられる。

 (3)についてはAPの設定変更で対処できる場合がある。例えばヤマハの製品の工場出荷時は、前面だけに電波を送出する「指向性あり」に設定されているという。周囲全体で無線LANを利用する場合、「指向性なし」に設定する。こうすればAPを中心に、同心円状に電波を放出するようになる。

APの指向性の設定に注意
APの指向性の設定に注意
ヤマハの無線LANアクセスポイント製品の例。工場出荷時では「指向性あり」の設定になっており、電波が正面方向のみに飛ぶ。APの周囲全体でつながるようにしたい場合は、「指向性なし」に設定を変更する。ヤマハの資料に基づき作成。
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原因12
ソフトエラー

 特に原因が見当たらないのに、無線LANの通信が不安定になった――。こうした場合の原因の1つとして考えられるのは「ソフトエラー」だ。これは宇宙線によってAPなどの通信機器が誤動作する現象である。

 対処法はAPの再起動しかない。ただし最近は、クラウド型の管理ツールで簡単にAPを再起動できる。例えば、バッファローの「キキNavi」は、「AP自体がハングアップしてアクセスできなくなっても、PoEスイッチのポートをオン・オフできる」(バッファロー コーポレート営業部 営業技術課 東日本フィールドエンジニア係 係長の平井 敏幸氏)という。