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 米Apple(アップル)が日本時間の2021年4月21日に開催したイベントで新製品と新サービスを発表した。その中で筆者が特に注目したのは、忘れ物防止タグの「AirTag」だ。価格は直販の場合、1個入り(1パック)が3800円、4個入り(4パック)が1万2800円となっている(価格はいずれも税込み)。

アップルのAirTag
アップルのAirTag
(出所:アップル)
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財布に忘れ物防止タグを入れることにした

 忘れ物防止タグは、スマホのBluetooth通信機能を利用してその場所を探せるIoT(Internet of Things)デバイスである。筆者は既に、こうした忘れ物防止タグを日常的に使っている。というのはここ10年間で2回、財布を忘れたか落としたかした経験があるからだ。

 1回目は在住している東京でのことだった。このときは警察に届けてくれた親切な人がいて、事なきを得た。しかし2回目、観光で訪れた京都で落とした際はとうとう出てこなかった。このときは財布を捜すために延泊した。近県に住んでいる友人に現地へ来てもらい、宿泊費と交通費を立て替えてもらった。財布がないことに気付いた際の喪失感は半端なものではなく、途方に暮れてしまった。

 財布を落とすと大きなダメージを受けると身にしみて分かり、海外だったらダメージはさらに大きくなるだろうと思った。そこで筆者は、財布に必ず忘れ物防止タグを入れることにした。

 これまでに米Tile(タイル)の「Tile Mate」やMAMORIO(マモリオ)の「MAMORIO FUDA」、米TrackR(トラッカール)の「TrackR pixel」を使ってきた。タイルの製品は世界230以上の国・地域に展開されており有名である。マモリオは日本発で、主要駅や商業施設と連係しており各所の忘れ物センターに届く仕組みがある。トラッカールは初期から電池交換が可能な製品をリリースしており、使い勝手がよい。

左からTile Mate、MAMORIO FUDA、TrackR pixel
左からTile Mate、MAMORIO FUDA、TrackR pixel
(撮影:伊藤浩一)
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 このように忘れ物防止タグには既に複数の選択肢があるのだが、そこへ参入するアップルに筆者が注目したのは、AirTagの仕組みが大いに期待を抱かされるものだったからである。