独SAPのERP(統合基幹業務)パッケージの保守期限が2027年にも終了する。日本に2000社程度あるとされるSAPのユーザーは対応を迫られる。最新版「SAP S/4HANA」へのアップグレードを進めるための勘所を解説する。

特集
失敗しないSAP S/4HANA移行の勘所
目次
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S/4HANA移行の「ベンダー選定」、成功の鍵は何か
今回は、構想策定での決定事項を踏まえて、子会社展開などのプロジェクトの計画立案と、要件定義以降のベンダー選定について説明する。
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S/4HANA移行の構想策定、なぜ経営層の「思い」が必要か
今回はS/4HANA移行での構想策定の進め方を解説する。S/4HANA移行プロジェクトの実行計画を意思決定する工程であり、取り組みの目的、対象範囲やIT基盤、実現したい業務とその作業期間、概算予算などの詳細を把握する。
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S/4HANA移行の構想策定は準備が肝要、人選を間違えるとどうなるか
独SAPのERP(統合基幹業務パッケージ)を導入している企業が最新版の「S/4HANA」へのアップグレードを遂行するため、どのように対応すべきか。今回は「構想策定」の準備について解説する。
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SAP S/4HANA移行の準備段階、なぜ「社内勉強会」が必要か
今回はSAP S/4HANA移行のフェーズ2におけるタスクの進め方について述べる。フェーズ2は、フェーズ3以降の次期基幹システム開発プロジェクトの始動に必要な準備をする段階である。主要な業務改革プロジェクト数の把握や現行システムのドキュメント類の棚卸しなど、現行の業務とシステムの整理が中心になる。…
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迫り来るSAP「2025年の崖」、何から始めるべきか
経済産業省の「2025年の崖」のキーワードの1つとして「2025年のSAPの崖」への対応に注目が集まっている。いわゆる「SAP S/4HANAへのアップグレード」についてである。本特集では独SAPのERP(統合基幹業務パッケージ)を導入している企業が最新版の「S/4HANA」へのアップグレードを遂…