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 自動車メーカー7社の2020年度(20年4月~21年3月)の連結決算が出そろった。トヨタ自動車やスズキ、SUBARU(スバル)など4社が前年度比で営業減益、日産自動車と三菱自動車が営業赤字となる中で、ホンダは営業増益を達成した。通期決算における同社の営業増益は3期ぶりである。

 21年5月14日にオンライン開催した20年度の連結決算会見で、ホンダ副社長の倉石誠司氏は、「新型コロナウイルスの感染拡大や車載半導体不足の影響で世界販売台数は減少したが、全社を挙げたコスト削減対策や、販売費・一般管理費の低減などによって営業増益を達成できた」と述べた(図1)。

倉石誠司氏
図1 ホンダ副社長の倉石誠司氏
(オンライン会見の画面をキャプチャー)
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 20年度の世界販売台数(四輪車、以下同じ)は、前年度比で5.1%減少の454万6000台である。アジア(中国を含む)で販売を大きく増やしたが、日本や北米、欧州、その他地域では販売を減らした。特に北米の落ち込みが大きかった。

 世界販売台数の減少によって、20年度の売上高は前年度比で11.8%減の13兆1705億円だった。ただ、前述したように、コスト削減対策などによって、営業利益は同4.2%増の6602億円を記録した(図2)。

営業利益の増減要因(20年度)
図2 営業利益の増減要因(20年度)
(出所:ホンダ)
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 営業利益は、前回計画(21年2月時点)を1402億円上回った。ホンダ専務の竹内弘平氏は、「ハイブリッド車(HEV)や安全性能やコネクテッド機能などを強化した車両など、相対的に価格の高い車種の販売が増えた“値上げ効果”もあった」と言う(図3)。

竹内弘平氏
図3 ホンダ専務の竹内弘平氏
(オンライン会見の画面をキャプチャー)
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