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IT大手やユーザー系企業など、知名度の高い企業が躍進した。学生に寄り添う取り組みをした企業もランキングを大きく伸ばした。「雇用を守りそう」ランキングは首位が入れ替わった。

トヨタシステムズは手堅い人気

 企業分野別のランキングで見ると、順位が大きく変動したのが「金融ユーザー系SI」というカテゴリーだ。前回3位だった東京海上日動システムズが首位になった。

表 分野別の就職人気企業ランキング
東京海上日動システムズが金融系で首位に
表 分野別の就職人気企業ランキング
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 知名度が高いグループ企業ではあるが、それに加えて採用活動へ人手を惜しまない姿勢が評価につながったと考えられる。例えば同社は早期開催のイベントで人事担当役員はもちろんのこと、開発現場の担当役員や本部長クラスが積極的に参加し、学生と直接対話する機会を設けている。選考においても、社員1人が複数人の学生を見極めるグループワークはやめ、基本的に1対1でじっくり話し合うようにしている。東京海上日動システムズ人事部採用戦略チームの北野順嗣氏は、「正直、採用に時間はかかることになるが、互いに納得できる選考には欠かせない」と説明する。

 順位に大きな変動がなかったのは「製造ユーザー系SI」だ。上位3社は前回と変わっておらず、首位はトヨタグループのIT中核企業であるトヨタシステムズだった。

 同社は総合ランキングの順位も上昇しているが、前年の採用活動との大きな違いは、インターンシップに参加した学生の中の希望者全員にリクルーターを付ける取り組みを始めたことだ。学生はトヨタシステムズに関することを気軽に聞けるようになり、その結果がランキングに結びついていった可能性がある。トヨタシステムズ人事部人材開発グループの嶋田修也氏は、「面接でもリクルーターが親身に相談に乗ってくれたという話を聞くこともあり、徐々にではあるが取り組みの効果を感じている」と語った。