連載
続・モビリティー革命2030 DX編
~IT化で終わらせない、自動車産業に求められる真の“DX”とは?~
2020年、モビリティー、エネルギー、デジタルの3つのトランスフォーメーション(以下“X”)を考察した「続・モビリティー革命2030 ~不屈の自動車産業~」を上梓した。今回の連載は、3つのXの1つである“デジタル”による変革、すなわちデジタルトランスフォーメーション(以下“DX”)がテーマ。昨今、“DX”という言葉を耳にしない日はなく、自動車産業のほとんどの企業においても、取り組みを推進しているのではないだろうか。その一方で、取り組みの内容が、新しい道具の導入にとどまり、情報システム化との違いが分からない事例も多く、“DX”の本質や取り組むべきことを正しく捉え、実行に移しているといえる企業はまだ少ない。本連載では、先進事例を交えながら、自動車業界に求められる“真”のDXとは何か?について考察する。
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桐井 健之 (きりい たけし)
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員/パートナー

外資系コンサルティング会社及び外資系ソリューション会社を経て現職。製造業を中心にITを活用した意思決定の高度化、業務改革、新事業・新サービス創造を25年以上にわたって支援。現在は自動車セクターに属し、デジタルを活用したコンサルテーションを専門とする。
平井 学 (ひらい まなぶ)
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員/パートナー

大手システムインテグレーターにて金融決済システム開発のシステムエンジニアを経て現職。DX分野にて、自動車業界に対し、デジタルを活用したビジネス企画構想、業務改革・改善、システム導入まで幅広く支援している。
早乙女 強 (さおとめ つよし)
デロイト トーマツ コンサルティング マネジャー

日系調査会社にて、自動車流通バリューチェーン領域の研究活動を経て現職。自動車メーカーを中心に、販売・マーケティング戦略、デジタル販売戦略の策定を支援している。
村上 裕一 (むらかみ ゆういち)
デロイト トーマツ コンサルティング シニアマネジャー

米系大手ソフトウエア企業を経て現職。20年以上にわたり一貫して自動車業界における各社の戦略策定からBPR等の実行支援まで多数の経験と実績を有す。近年は車両の知能化・情報化・電動化・自動化に伴う車載ソフトウエア開発やコネクテッド、および車両サイバーセキュリティー対応関連等のプロジェクトを手掛ける。
朝長 仁碧 (ともなが じんぺき)
デロイト トーマツ コンサルティング マネジャー

大手IT企業、日系コンサルティングファームを経て現職。自動車OEM・サプライヤーを中心に、特に新規事業の企画構想策定や事業計画立案、実証実験推進の支援経験を多数有する。
山森 慎也 (やまもり しんや)
デロイト トーマツ コンサルティング アソシエイトディレクター

大手電機メーカー、日系SIerを経て現職。日系製造業のグローバルSCMプロジェクトに数多く従事。中国出向時には、日系自動車メーカーの受注・出荷業務改革、自動車部品メーカーのSCM改革をリード。バリューチェーン全般における業務改革・システム導入を専門とする。
三上 徹也 (みかみ てつや)
デロイト トーマツ コンサルティング シニアマネジャー

外資系大手SIerを経て現職。10年以上にわたり自動車業界における業務改善、プロダクトラインをはじめとする企画強化、グローバルサプライチェーンにおけるプロジェクトマネジメント強化、サイバーセキュリティー事業立ち上げ等、幅広い支援を手掛ける。