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コネクテッドとは?

 コネクテッドされただけでは単にネットワークに接続されている状態のため、その効果を享受するにはコネクテッドされたデバイス間でデータの利活用が必要となる。コネクテッドデータの利活用とは、サイバー空間の特徴(地理・物理的制約なし)を生かしたデータの組み合わせと演算による以下3つの「最適化」にある。この「最適化」によりユーザーが求める最適解を導出することが、コネクテッドによる価値提供とも言える。

  • ①視(み)える:動的に状態を捉え、適時・先読みした予測
  • ②分けられる:個々の状態を捉え、ユーザーなど対象に対する最適解の導出
  • ③結びつける:離れ離れに存在する需要・供給を捉えたマッチング

 サイバー空間におけるデータ利活用をIPOモデルで表すと、

  • Input:デバイスに搭載されたセンサーなどから取得する源泉データを
  • Process:AI(人工知能)など高機能チップ、大容量ストレージなどにより①~③の演算を行い、
  • Output::デバイスなどにフィードバックする

という流れになる。

 昨今ではInput、Process、Outputといったデータ利活用機能、及びネットワークの技術向上・低コスト化が進み、より大量、複雑、高度なデータ利活用が身近なものとなった。それに伴いコネクテッドによるデータ利活用も高度化され、例えば「スマートホーム」のように家庭内にある様々な家電を結びつけ、ユーザーが日々それらの製品をどのように使っているのかという情報(Input)を取得し、ユーザーの嗜好をAIなどにより分析し(Process)、その人の嗜好に合うライフスタイルを提案する(Output)といったユーザー一人ひとりの生活スタイルに合わせてパーソナライズされた様々なサービス提供を行っている。さらにその範囲を広げ、「スマートシティー」のように多種多様なデバイスを結びつけ、人々の暮らしそのものをより快適・便利なものにするためのサービス提供などの新たな価値創出が成されている。

 自動車も例外ではなく、車両がインターネットにつながるデバイスとなり、これまで自動車業界の主な提供価値であるハードウエアとしての自動車という製品が、単なる移動手段の提供にとどまらずデジタルデータ送受信デバイスという役割を担い、自動車が送受信するデータを利活用することにより、ユーザーに対して何らかの価値を創出することが可能になると考えられる(図2)。

(出所:デロイト トーマツ コンサルティング)
(出所:デロイト トーマツ コンサルティング)
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