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 100年に1度の大変革期にある自動車業界。従来のビジネスモデル、業務の在り方を改善するにとどまる取り組みでは、急速に進む大きな変化に対応、適応していくことはできない。本連載では自動車産業に求められる真のDX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か?について考察してきた。

 自動車メーカーの強みであった安心・安全な車を造ること(川中)の付加価値は相対的に減少し、川上・川下に市場がシフトしてゆく「スマイルカーブ化」が加速している。改めて“DX”とはITデジタルツール導入による従来ビジネス、業務の改善ではなく、これまでのビジネスや、業務の在り方を根本から変えていく活動を意味し、すべての企業は“今”この“DX”に取り組まなければ生き残れない時代にあるといえる。

(出所:デロイト トーマツ コンサルティング)
(出所:デロイト トーマツ コンサルティング)
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 それでは、どうすれば“真のDX”を進めることができるのだろうか?自社の事業、業務の在り方の根本を変えていくということは、経営に携わる方、特定の業務、事業に限られた人ではなく、企業活動に携わるすべての人々が“デジタル”の可能性を理解、活用できるケイパビリティーを持ち、以前からのビジネス、仕事のスタイルを自ら変えていくマインドと行動が必要となる。

 この“真のDX”の取り組みを進めるにあたって重要なポイントとして、大きく3点挙げる。