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教える立場から見て、プログラミングに興味を持って学びが続く人と、そうでない人の違いはありますか。

 それは、見ていて感じますね。最近はオンラインでの研修がほとんどなので、反応が分かりにくいのですけれども。

 直接対面で研修しているときは、歓声で分かります。プログラムが動いたときやエラーが直ったときに、「あー!うれしい」と感じて歓声をあげた人は、もう放っておいてもできるようになります。教える立場からすると、一丁上がり、という感じです。

 研修では、各自がプログラムを動かすときに、「いいか?やみくもに実行したらダメなんだぞ。自分が作ったものを今、動かすと何が起こる?自分でプログラムを書いたから分かるよな?こうなるはずだ、と思って実行しよう。その通りになったら、よーし!ってガッツポーズをするんだ」というように教えています。ガッツポーズが出る人は、もう放っておいても伸びます。

 プログラミングを教えるときに大事なのは、生徒が楽しめるかどうかですね。プログラミングは、歯を食いしばってやるものではないですから。

楽しいから、中身を知って、もっと学ぶ。プログラミング教育の理想ですね。

 プログラミング教育ということでは、学校教育全般や大学入試の試験科目でプログラミングを教えるのもいいですが、「IT人材が欲しい」ということだったら、もっと先にやることがあるだろう、と思っています。

 それはIT技術者の地位を高めることです。地位が高まれば、大勢がIT技術者になりたがりますから。欧米や東南アジアのIT技術者はエリートです。では、先進国を気取っている日本はどうでしょう。さらに言えば、技術国を名乗っているのだったら、日ごろ使っているのは外国製のソフトウエアばかりという現状はおかしくないか、と思います。そこを変えるのが、今の日本のIT業界、というか今の日本にとって必要なことです。