星野リゾートが情報システムの内製化に力を注いでいる。コーディングができる中途採用のエンジニアと、ローコードツールを使いこなす現場出身の社員をうまく融合させたチームづくりを推進。システム開発の外部依存から脱却した。「餅は餅屋」が口癖だった星野代表も今では内製組織を持つ重要性を口にする。失敗を糧に強い内製組織を作り上げた同社の取り組みに迫る。

特集
星野リゾート流、すごい内製力
目次
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「餅は餅屋」から変心、星野リゾート代表が強い内製チームに力注ぐ狙い
国内外50カ所の宿泊施設を運営する星野リゾート。業界きっての改革派として知られる星野佳路代表は事業の拡大と並行し、裏では着々と強いIT組織づくりを進めてきた。システム開発の内製に大きく舵(かじ)を切った星野代表の覚悟を聞いた。
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星野リゾート「全員IT人材化計画」始動、活躍する現場出身情シスメンバー
厨房のモニターに映し出されるコース料理の進行状況。調理や配膳のスタッフはモニターを見ながら、顧客が食べ終わった最適なタイミングでてきぱきと次の料理を提供していく――。京都・嵐山にある高級旅館「星のや京都」。同施設のきめ細かなレストランサービスを支える「料理進行管理システム」は、星野リゾート情報シス…
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「失敗を許容しチャレンジを支援」、星野リゾート情シスのアジャイルな企業文化
ノーコードツールを使いこなす現場出身者と中途採用のエンジニアのうまく組み合わせ、変化に強いアジャイルなIT組織づくりを進めてきた星野リゾート。新型コロナウイルス下であらゆる状況が様変わりするなか、内製力を武器にした高速開発で着実に成果を生み出している。
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新型コロナ下で躍動、星野リゾートを支える強い内製組織の全貌
「GoToトラベルが再開し、どんな仕様に変わってもすぐに対応できる準備は整えている」――。星野リゾートの藤井崇介情報システムグループエンジニアチームリーダーはこう力を込める。2021年5月、同社はGoToトラベルの再開を見据え、予約サイトを新たな仕様に対応させるための準備を進めている。