体内に埋め込んだ電子回路内蔵のデバイスが体の不調を察知し治療まで実施する――。生体機能を補う目的で体内に移植する体内埋め込み型デバイスの研究が盛んだ。例えばアステラス製薬は2020年10月、生体情報の取得と電気刺激による治療を目的とする体内埋め込み型の小型デバイス技術をもつ米ベンチャー企業を買収。米国では実業家のイーロン・マスク氏が率いる米Neuralinkが脳に埋め込む小型デバイスの開発を猛スピードで進めている。体内にデバイスを埋め込むことで、生体情報の測定から治療を一貫して実施する簡易な治療法の確立を目指す。体内埋め込み型デバイスの研究開発の動向と将来を展望する。

(出所:大阪大学)