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電動化に不可欠な給電戦略

 建機・鉱山機械の使用時に排出するCO2削減の鍵となるのが電動化で、その際に切っても切り離せないのが給電戦略です。コマツは、小型から超大型まで大きさも用途もさまざまな建機・鉱山機械を提供しており、それぞれの使用環境や用途に合わせた電動化技術を適用していく必要があります。

 例えば、質量1t以下のマイクロショベルなら、急速充電器が使えるバッテリー交換式での運用が可能です。それより少し大きなミニパワーショベルなら、安全を確保した上で建屋から給電すればよい。

 しかし、さらに大きな建機・鉱山機械が稼働する現場、それも鉱山などの山奥では他の手段を考えなくてはなりません。つまり、製品そのものだけではなく周辺の技術や設備、ビジネスの展開や進化も考慮して電動化していかなければならないのです。それにはやはり、顧客やパートナーとの協業が欠かせません。

 鉱山機械の顧客である資源大手は特にカーボンニュートラルへの対応が早く、業界全体でも動きが活発です。例えば英国の資源大手は、鉱山に太陽電池を導入し、その電力で水素を生成する計画を表明しています。生成した水素で燃料電池(FC)搭載のダンプを駆動しようとの構想です。鉱山機械については、当社もFC搭載ダンプの開発が急務となっています*3

*3 最終的にコマツは「パワーアグノステック」と呼ぶあらゆる動力源に対応できる鉱山用ダンプを2030年までに開発することを目指している。