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2021年3月、いち早くグローバルでのカーボンニュートラル達成を宣言したDMG森精機。その背景には環境意識の高いドイツ拠点の存在があった。太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーの他、カーボンオフセットの活用にも前向きだ。(聞き手は吉田 勝、高市清治、野々村 洸=日経クロステック/日経エレクトロニクス、構成は小林由美=facet)

森 雅彦 氏
森 雅彦 氏
DMG森精機 取締役社長(写真:加藤康)
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 二酸化炭素(CO2)排出量の削減については、日本工作機械工業会のガイドラインに基づいて取り組んできました。2021年3月には、グローバルで生産する全製品の部品調達から出荷までの工程におけるカーボンニュートラルを達成しています。この活動をさらに推し進め、22年には原料調達から製品販売や輸送、さらにはユーザーの工場での使用や廃棄までを含めたサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目指します。

太陽光やバイオマス発電を導入

 国内では、事業所の照明にLEDを採用して節電したり、太陽光発電やバイオマス発電を工場に導入したりといった対策を進めています。具体的には、奈良事業所と伊賀事業所、東京グローバルヘッドクォータ(東京GHQ)などでの取り組みを強化しました。

 これから改修が始まる奈良事業所では、社屋の屋根を改修して太陽光発電設備を新たに設置します。伊賀事業所への導入も検討中です。数十億円の初期投資にはなりますが、天候が良ければ工場内の電力を全て太陽光発電でまかなえると試算しています。

 伊賀事業所にはバイオマス発電設備も21年秋に設置予定です。太陽光発電と併せるとかなり自給自足できるとみています。電力だけをみると購入したほうが安価ですが、バイオマス発電設備は熱も利用できます。伊賀事業所ではその熱を塗装工場で利用しますし、社員寮や社宅での利用も視野に入れています。

 最近は価格が下がってきたこともあり、再生可能エネルギー(再エネ)由来のCO2フリー電力の利用も進めています。20年4月に東京GHQの電力を100%CO2フリーに変えました*1。伊賀事業所も、名古屋本社も切り替えました。いまやコストがネックでCO2フリー電力の導入を躊躇(ちゅうちょ)する時代ではありません。

*1 東京GHQではオリックスからCO2排出量ゼロとなる再エネ由来の電力を調達している。