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 M1搭載Macに対応する最新OSの「macOS Big Sur」。デザインや機能が大きく見直され、これまでのMacユーザーにとっても新しさを感じるOSだ。

 現在に通じるMacのOSはUNIXをベースに開発され、2001年に「Mac OS X」として初登場。これにより安定性と信頼性を高め、現在の「macOS」に至っている。最新版の「macOS Big Sur」は、これまでのインテル製チップ搭載Mac(以下、インテルMac)だけでなく、アップル製のM1チップ搭載Mac(以下、M1 Mac)を初めてサポートした点が大きな特徴だ。M1 Mac版とインテルMac版で使い勝手にほとんど違いはないので、ユーザーはチップの違いを意識することなくBig Surを使える。ちなみに、Big Surは2013年発売の「MacBook Air」もサポートする。

ユーザー体験がさらに洗練

 Big Surはデザインやユーザーインタフェース(UI)が再設計されたことにより、「iOS」や「iPadOS」に近づいた印象を受ける(図1)。画面に表示されているウインドウやパネルの角丸の比率、アプリアイコンの形や絵柄などまでiPhoneやiPadで見慣れた形になっていることが分かるだろう(図2)。macOSは、これまでもiPhoneやiPadの機能や使い勝手を取り込むなどしてユーザー体験を共通化してきたが、Big Surではアップル製端末全体を通じたユーザー体験をより洗練させ、異なる端末を使ってもこれまで以上に同じようなフィーリングで利用できるようになっている。

デザインが新しくなったデスクトップ
デザインが新しくなったデスクトップ
図1 デスクトップはこれまでのmacOSの基本構成を引き継ぎつつ、ウインドウやパネルの見た目がiPhoneやiPadを踏襲したデザインに変更された
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iPhone/iPadにより近い使い心地に
iPhone/iPadにより近い使い心地に
図2 iPhone風の「コントロールセンター」が搭載され、アイコンもiPhone風に角丸の四角形を基調としたデザインに刷新
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 Macの「Finder」は、主にファイルの操作で利用する、Windowsの「エクスプローラー」に近い役割のアプリだ。“アプリ”と紹介したが、常時起動しており、通常は終了した状態でMacを使うことはできない。Finderでフォルダーを開いた際に表示されるウインドウは、「Finderウインドウ」と呼ばれている(図3)。Finderウインドウで提供される機能もエクスプローラーと照らし合わせると理解しやすい。「閉じる」「しまう」「フルスクリーン」といったボタンはエクスプローラーにも似た機能のボタンがある。ツールバーはWindows 10の「リボン」インタフェースをシンプルにしたものと考えるとよいだろう。リボンにしては機能が少ないように見えるが「…」から表示されるメニューでほかの機能も実行できる。また、ツールバーを右クリックして「ツールバーをカスタマイズ」を選択すれば機能を追加できる。

Finderウインドウは配置が見直された
Finderウインドウは配置が見直された
図3 Finderウインドウはタイトルがツールバー内に収まり、独立したタイトルバーがなくなった。ツールアイコンはシンプルで視認性が上がっている
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