Macの「エクスプローラー」とも言える「Finder」は、見た目こそシンプルだが、ユーザーの使い方に合わせて細かくチューニングできる。使いやすく設定しよう。
Macのファイル操作やアプリ起動では「Finder」を多用する。Windowsの「エクスプローラー」に相当する機能と考えるとイメージしやすいだろう。自分の使い方に合わせてカスタマイズすることによって、よりパソコン操作が快適になる点はどちらも共通している。今回は、Mac活用の要となるFinderのお薦めカスタマイズを紹介しよう。
Finderの存在をあえて意識する
FinderはMacを起動すると立ち上がり、基本的にユーザーの手で終了させることはできない。普段のMacの操作でなんとなく使っている空気のような存在だが、意識的に切り替えて使ってみてほしい。その方がFinderの機能を理解できるからだ。方法はいくつかあるが、基本はDock左端のFinderアイコンをクリックする(図1)。DockのFinderアイコンの位置は決まっており、移動や削除はできない。そのため一つ覚えるなら、この方法が鉄板だ。もう一つのお薦めはキーボードの[command]キーを押しながら、[tab]キーを何度か押してFinderに切り替える方法(図2)。Windowsの[Alt]+[Tab]キーとほぼ同じ機能になる。マウスよりも素早く操作でき、Finder以外のアプリに切り替える際にも利用できるので、キーボードを使い慣れたユーザーにぜひ活用してほしいテクニックだ。
デスクトップ右上にアイコン
USBメモリーをMacに接続すると、デスクトップの右上にアイコンが表示される。左上を基準とするWindowsとは異なり、Macのデスクトップは右上が基準だ。かつてはシステムディスクのアイコンが固定で表示されておりファイル操作の重要な起点となっていたが、現在は「Finder環境設定」で非表示にもできる(図3)。
「一般」タブの「デスクトップに表示する項目」でドライブやメディアの種類ごとに表示/非表示を選択しよう(図4)。4つを全てオフにすると、「ゴミ箱」だけがデスクトップに表示されたWindowsと同じイメージになる。全てオフにしてもFinderウインドウのサイドバーの「場所」からアクセス可能だ(図5)。ディスプレイのサイズが大きくなった現在のMacでは、デスクトップの右上を起点としてファイル操作するよりも、各Finderウインドウのサイドバーからアクセスした方が都合が良い場合が多い。デスクトップのドライブアイコンを開く場合はダブルクリックで新規Finderウインドウが開かれるが、サイドバーの「場所」はシングルクリックでそのFinderウインドウの内容が置き換わるなど、操作性は意外に異なる。特性を理解して使い分けるとよいだろう。