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 アップルは2021年6月に開催したイベントでM1のアップデートを発表しましたが、本記事は2020年11月に発表したM1搭載Macをベースに説明を進めています。M1やMacの基礎を押さえるためにご活用ください。

 「iCloud」は、アップル製端末のために設計されたクラウドサービスだ。今回はMacを1つ上のレベルに引き上げる、iCloudの使い方を紹介しよう。

iCloud Driveを活用する

 iCloudのストレージとしての機能には「iCloud Drive」という名前が付いている。iCloud Driveのストレージに余裕があると活用の幅がぐんと広がる。まずは他者とのファイルのやり取りに使う方法を紹介しよう(図6)。iCloud Driveに保存されたファイルのリンクを取得し、そのリンクを相手に伝えてダウンロードしてもらえば、離れた場所にいる人とのファイルのやり取りは簡単だ。以前からあった機能だが、これまではやや複雑な手順を踏む必要があった。それが、Big Surではほかのクラウドストレージサービスと同じような使い勝手に改善されている。また、iCloudと同期されたファイルは端末上で削除するとiCloud Driveからも消えてしまうが、30日以内ならば復元可能だ(図7)。

iCloudのファイルをリンクで受け渡し
iCloudのファイルをリンクで受け渡し
図6 iCloud Drive上のファイルのリンクを取得してメールやメッセンジャーなどで送信。相手はリンクからファイルをダウンロードできるので、サイズの大きなファイルを送受信する際に便利だ
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削除したファイルは30日以内なら復元可能
削除したファイルは30日以内なら復元可能
図7 Webブラウザーで「iCloud.com」にアクセスして「アカウント設定」からファイルを復元。復元されたファイルは削除前にあった場所に復元される。復元するファイルを探す方法がこれ以外に提供されておらず、使いにくいのが残念だ
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 「iCloud写真」は、iPhoneやMacなどの写真ライブラリーをiCloudに保存して端末間で同期する機能だ。こちらもiCloud Driveに余裕があると活用しやすい。端末側で「ストレージ最適化」機能を有効にすると、端末のストレージに空きが少なくなったときに解像度の低い写真に置き換えて空き容量を確保する仕組みも用意されている(図8)。元の解像度の写真はiCloud Driveに保存されており、端末側で写真を表示したり編集したりする際には自動的にダウンロードされるため元の写真が失われてしまう心配はない。撮影した写真を消去することなく、iPhoneのストレージ不足を解消する方法として効果的だ。

iPhoneのストレージ不足を解消できる
iPhoneのストレージ不足を解消できる
図8 iCloud写真を有効にすると、端末のストレージに空きが少なくなった際に解像度の低い写真に置き換えて空き容量を確保する。Macでも同様。端末で写真を表示する際にiCloudからオリジナルの写真をダウンロードする
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