
(写真:Getty Images)
「紙を扱う仕事のために出社」。そんな状況では仕事が進まない。新型コロナ禍が2年目に入る今、テレワークに取り組む企業は、紙文書による決裁や契約の業務をデジタル技術で変えようとしている。さらに顧客向けサービスやパートナー企業とのやり取りなど、あらゆる場面で紙文書の扱いをなくし、一層の業務効率化を図る。先進企業が進める「異次元」のペーパーレス化施策を幅広く深く紹介しよう。
「紙を扱う仕事のために出社」。そんな状況では仕事が進まない。新型コロナ禍が2年目に入る今、テレワークに取り組む企業は、紙文書による決裁や契約の業務をデジタル技術で変えようとしている。さらに顧客向けサービスやパートナー企業とのやり取りなど、あらゆる場面で紙文書の扱いをなくし、一層の業務効率化を図る。先進企業が進める「異次元」のペーパーレス化施策を幅広く深く紹介しよう。
出典:日経コンピュータ、2021年6月10日号 pp.26-39
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紙撲滅の果実は、AI OCR(人工知能を組み込んだ光学的文字認識)などのデジタル技術をうまく使いこなす工夫で得られる。現場作業で紙をなくしていった三井住友ファイナンス&リース(SMFL)と大林組の取り組みを紹介しよう。
異次元のペーパーレス化を支えるのが、社内外の仕事相手との業務見直しや、利用するシステムの機能・サービスに関する施策だ。大手企業は「パートナー企業との間でやり取りする紙文書を見直す」「既存システムの機能をフル活用して紙をなくす」などの奥深いペーパーレス化施策を推進している。
社内決裁や契約だけでなく関連業務も一気通貫で電子化だ――。紙文書削減だけにとどまらない異次元スケールのペーパーレス化策を大手が講じている。全社一丸で幅広い業務を変革するサントリーグループ、JTB、三井住友銀行に迫る。
コロナ対策の中、先進企業はより一層のペーパーレス化へ突き進んでいる。テレワーク移行後も一部業務に残っていた紙を廃し、社員の出社を不要にした。従来のペーパーレス化とは違う、異次元の施策を講じた事例を紹介しよう。