全801文字
PR

 東日本旅客鉄道が提供するSuica利用データの統計レポートの名称。首都圏を中心とした約600駅の利用状況を、利用者のさまざまな属性を分析してまとめる。新規出店や販促プロモーションなどでの活用を見込む。

 交通系ICカード「Suica」の利用者が、駅の改札を入出場する際に記録されるデータをまとめた定型レポート。東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が統計情報を作成し、ジェイアール東日本企画が販売する。首都圏を中心とした約600の駅ごとに、利用状況などを月次レポートとして提供する。価格は5レポートで50万円(税別、1レポートは1駅1カ月単位)から。2022年5月から販売を開始する。

 レポートでは、利用者の性別や10歳単位の年齢構成、定期券の発着駅を基にした通勤者と居住者の数、チャージ金額から運賃を支払って乗降した訪問者と居住者の数、訪問者が乗車した駅の集計、訪問者の滞在時間などを、さまざまな角度から分析する。駅利用者の属性、駅の立地特性、行き来が多い駅を把握できるため、販促プロモーション時のエリアターゲット設定、店舗の出店やリニューアル時の商圏分析、イベント開催時の効果測定などでの活用を見込む。

 Suicaデータの利用については、2013年にJR東日本から社外提供を受けた企業が、同様のサービスを公表した。しかし、利用者から事前の説明や同意が不足しているという批判が高まり、サービス提供を見送った経緯がある。

 今回の「駅カルテ」についてJR東日本では、基データから氏名などを削除し、個人の識別性を下げる加工をした上で、統計情報を作成しているという。また、提供を希望しないSuica利用者のデータは、個別に除外する対応を取っている

※Suicaデータの提供除外手続きは、https://www.jreast.co.jp/suica/procedure/suica_data.htmlからでできる
駅カルテで提供されるレポートの例。Suicaの利用情報を基に、平日と休日に分けた時間帯別の乗降者数や、年代別の利用者数の月次の平均値などがまとめられている(出所:JR東日本の報道資料)
駅カルテで提供されるレポートの例。Suicaの利用情報を基に、平日と休日に分けた時間帯別の乗降者数や、年代別の利用者数の月次の平均値などがまとめられている(出所:JR東日本の報道資料)
[画像のクリックで拡大表示]