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 マンションなどで利用されているデジタルキーを、複数規格まとめて管理するシステム。ヤマト運輸が開発し、2022年3月にデジタルキー事業者6社と連携してサービスの提供を開始した。「置き配」などで活用する。

 コロナ禍でECの利用が急増している。同時に、荷物の受け取り時に対面せずに玄関脇に置いていく「置き配」を希望する利用者も増えている。しかし、オートロック付きのマンションでは、受け取り人が不在でエントランスを解錠できない場合、置き配ができず宅配ボックスに預けたり、持ち帰って再配達になったりすることが多い。

 そこで、ヤマト運輸が、デジタルキーを採用するオートロック付きのマンションで、受取人が不在でもエントランスの解錠ができるようにしたシステムが「マルチデジタルキープラットフォーム」だ。2022年3月から運用を開始した。デジタルキーを提供する6社と連携し、複数の規格のデジタルキーを一括管理できる。

 このシステムを使って置き配を利用する場合、荷物の受取人はあらかじめ届いた配達予定の通知に対して「置き配」を指定し、エントランスの解錠に同意する。対象マンションに到着したドライバーが解錠専用のアプリで荷物のバーコードをスキャンすると、「荷物の配送ステータス」や「ドライバーの情報」などから正当性を確認し、オートロックを解錠する。ドライバーが解錠できるのは、1回の配達で1回のみ。

 今後は、マンションのオートロックだけでなく、自動車のトランクへの置き配など、デジタルキーを活用した新たな受け取り方法も検討していく方針だ。

ドライバーが専用アプリでエントランスを解錠するイメージ。2022年3月の開始時は、東京都練馬区、豊島区、板橋区の一部マンションが対象(出所:ヤマト運輸の報道資料)
ドライバーが専用アプリでエントランスを解錠するイメージ。2022年3月の開始時は、東京都練馬区、豊島区、板橋区の一部マンションが対象(出所:ヤマト運輸の報道資料)
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