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 Bluetoothや無線LANでスマートフォンに接続し、連携動作する腕時計型の多機能端末。タッチディスプレイで操作するものが多い。心拍数や歩数、移動距離などを継続して計測でき、健康管理機器としても注目されている。

 腕時計型の多機能端末。スマートフォン(スマホ)と連動してメッセージ通知やスケジュール管理、地図表示、音楽再生、翻訳、タッチ支払いなどの機能が利用できる。スマホ同様にアプリを追加して機能拡張できるものから、機能を絞り3000円前後から購入できる低価格なものまで幅広い製品がある。デザインも多様で、小型スマホ風や、ビジネスシーンでも違和感のないアナログ腕時計風もある。機能を絞った小型軽量の製品は「スマートバンド」とも呼ばれる。

 市場を牽引する米アップルの「Apple Watch」シリーズは、アプリで機能を追加できる多機能タイプだ。米グーグルもスマートウオッチ用のOS「Wear OS by Google」(旧Android Wear)を提供しており、同OSを搭載した製品が各メーカーから発売されている。

 多くのスマートウオッチが歩数や心拍数の計測機能を搭載しており、連動するスマホアプリを使って履歴をグラフ化して確認できる。最近では健康管理機器としての利用に注目が集まっており、製品によっては血中酸素レベルや周辺の騒音レベルなども計測可能だ。さらにApple Watchの上位機は国内で管理医療機器としての承認を受け、2021年1月から心電図機能を利用できるようになった。

 スマートウオッチによる各種計測は、専用の医療機器による計測ほどの精度は期待できない。一方で手軽に装着でき、日常生活の中で長期にわたって計測できる点が強みだ。普段なかなか症状が現れない病気の発作時の記録から原因を探ったり、長期間にわたる計測結果の変動から潜在的な病気の兆候を発見できる可能性がある。SIMカード対応やスマホとの連動で通信が可能な機種では、転倒を検出した際に自動で緊急通報サービスに連絡する機能が使えるものもある。

心電図と心拍を計測することで「心房細動」の兆候を検知するApple Watchシリーズ。管理医療機器の承認を受けている
心電図と心拍を計測することで「心房細動」の兆候を検知するApple Watchシリーズ。管理医療機器の承認を受けている
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