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 業務内容の大幅な変化に適応するために必要なスキルを獲得すること。企業のDX戦略が進む中、失われる雇用から、新たに生まれる雇用へ労働力を移動するための解決策として注目されている。

 リスキリングは「再び」を意味する「re」と「技術や能力を身に付けること」を意味する「skilling」を組み合わせた造語。従業員が新しい能力を身に付けることや、そのための取り組みを指す。

 インターネットやスマートフォンの普及で、ビジネス環境が激しく変化している。そうした中、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で新たに必要となる業務・職種に順応できるように、従業員のリスキリングをいかに推進するかが注目されている。

 野村総合研究所の2015年の推計では、日本の就労人口の49%の職種が、10~20年後にAIやロボットに置き換え可能としており、もはやその時期に迫りつつある。一方、同推計では、芸術や交渉、他者との協調が求められる職種など、AIやロボットでの代替が難しい職業もあると指摘している。人間にしか対応できない職業への転換を進めるためにも、リスキリングのニーズが高まっている。

 国や地方自治体、企業など49の参画団体が2022年6月に「日本リスキリングコンソーシアム」を発足させた。同コンソーシアムでは、デジタルマーケティングなど200以上のテーマのトレーニングプログラムをWebサイトで提供し、ビジネスや組織にイノベーションをもたらす人材の育成を目指す。

「日本リスキリングコンソーシアム」のトレーニングプログラム。米グーグルや日本マイクロソフトなどの大手IT企業も、トレーニングプログラムを提供している。プログラム受講者の就業も支援する(出所:同コンソーシアムのWebページ)
「日本リスキリングコンソーシアム」のトレーニングプログラム。米グーグルや日本マイクロソフトなどの大手IT企業も、トレーニングプログラムを提供している。プログラム受講者の就業も支援する(出所:同コンソーシアムのWebページ)
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