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 夏の電力が逼迫(ひっぱく)する時期に、節電を促すために各電力会社が実施するキャンペーン。節電内容によってポイントが付与される。政府もキャンペーンに参加した利用者に2000円相当のポイントを付与する予定だ。

 2022 年の夏は、電力の逼迫が予想されている。その大きな原因の一つが、冷房機器が稼働して消費電力が高まることだ。政府は国民に対して2022年7月1日から9月末までの3カ月間、無理のない範囲で節電するよう呼び掛ける「節電要請」を出した。消費電力が、電力会社の供給能力を上回ることで発生する大規模停電を避けるためだ。

 こうした節電要請への対応として、各電力会社は、利用者参加型の節電キャンペーンを実施している。具体的には、節電を実施した利用者に「節電ポイント」を付与する。付与されたポイントは、電力会社が指定する商品やギフトカードなどに交換できる。

東京電力では、「TEPCO 省エネプログラム 2022」というキャンペーンを実施(出所:同社のWebページ)
東京電力では、「TEPCO 省エネプログラム 2022」というキャンペーンを実施(出所:同社のWebページ)
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 さらに政府は、各電力会社が実施する節電キャンペーンに相乗りする形で、参加者に2000円分のポイントを提供する方針だ。電力会社のポイントをもらうには指定の条件を満たす必要があるが、政府提供分のポイントはキャンペーンに参加するだけで提供される予定だ。政府提供分のポイント制度については、8月中の開始を目標に準備が進められており、秋以降も電力会社の節電ポイントに上乗せする形での支援を検討している。

 政府による節電ポイント制度は、原案が提出されてから1週間程度で導入が発表された。夏の電力逼迫時期に間に合わせるためだったとはいえ、各電力会社が実施するキャンペーンも含め、利用者からは制度内容について公平性に欠けるという声が聞かれる。まず、各電力会社のキャンペーンは、Webサービスへの登録が必須な場合が多い。そのため、パソコンやスマートフォンを使わない利用者は参加しづらい。また、契約プランによっては、キャンペーン自体に参加できない場合もある。さらに、利用者ごとの過去の電力使用量を基に節電量を判定するものが多く、普段から節電を心掛けている利用者ほど付与されるポイントが少なくなりがちな点がある。