米グーグルの企業向けの有料サービス。グーグルが提供する各種Webサービスを組織的に管理・運用できる。これまで有料でしか提供されていなかったサービスの一部が、誰でも利用できるようになってきた。
米グーグルが提供する各種Webサービスを法人向けに有料で提供するのが「Google Workspace」(旧「G Suite」)だ。ユーザーが使い慣れた「Gmail」や「Googleドキュメント」「Googleカレンダー」といったサービスを、組織的に管理・運用できる。例えば、Googleカレンダーの予定を組織内で自動的に共有したり、Gmailのメールアドレスに独自のドメインを設定したりできる。
有料のGoogle Workspaceは、もちろん無料アカウントの個人ユーザーが利用できないサービスも含まれている。しかし、これまで期間限定で無料だったビデオ会議サービスの「Google Meet」が完全に無料となり、さらに、2021年6月にはチャットサービスの「Google Chat」などが誰でも利用できるようになった。
例えば、Google MeetはGmailの画面からアクセスできるので、ビデオ会議を設定して参加者にすぐにメールで知らせるといったことがしやすい。また、Googleドキュメントの書類を見ながら、Google Chatで意見を出し合うという使い方もできる。
有料のGoogle Workspaceと違い、組織的なユーザー管理機能などはないが、家族や友達との集まりを計画したり、自治会で掲示物などを作成したりする際に、生産性の向上を図れるだろう。