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 米インテルが、2023年からノートパソコン向けに提供予定のCPUのブランド。「Pentium」と「Celeron」として提供していたブランドを統合する。製品体系をシンプルにし、ユーザーが製品を選びやすくするのが狙い。

 米インテルが、ノートパソコン用CPUの一部ラインアップを一新する。エントリー向けとして、これまで「Pentium」と「Celeron」の2つあったブランドを、2023年から提供する「インテルプロセッサー」に統一する。約30年間の長期にわたって親しまれたブランドが、ノートパソコン市場から消える。

 製品体系をシンプルにし、ユーザーが目的に合った適切なCPUを選択できるようにするのが狙いという。なお、現在提供している製品と発表済みの製品ロードマップの変更はなく、デスクトップ向けのブランド構成も変更されない。

 初代Pentiumは、インテルのx86アーキテクチャーを採用した5世代目のCPUとして、1993年に発売された。Pentium以前の製品名には「386」や「486」といった数字が使われていた。しかし、数字の製品名では商標が取れないことから、固有名を付ける必要があった。社内で意見を募った結果、ギリシア語の5番目を指す接頭詞「penta」にちなんだ名称を付けることに決まり、Pentiumという製品名が生まれた。

 310万個のトランジスタを搭載し、66MHzで動作する初代Pentiumは、前モデルのi486CPUと比べて5倍の処理性能を持ち、人気を集めた。これ以降、Pentiumシリーズは高性能化を続け、パソコン普及期を支えるCPUの中心ブランドとして、確固たる地位を固めた。

 Celeronは、1998年に最初の製品が登場した。拡大を続けるパソコン市場で、性能よりもコストパフォーマンスの高さを重視するユーザーの声に応え、当時の中心製品であった「Pentium II」の廉価版として誕生した。同社の狙い通り、Celeronはパソコン入門者層に支持され、同年のCPU生産量でPentium IIに次いで世界で2番目となった。今でもエントリー製品の多くが採用する。

Pentiumは、インテルとして初めて固有名付きのCPUとなった(出所:同社のWebページ)
Pentiumは、インテルとして初めて固有名付きのCPUとなった(出所:同社のWebページ)
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