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 スマートフォンアプリを使い、少額の手数料で送金できるサービス。事前にひも付けした電話番号やメールアドレス宛てにも振り込める。10万円以下の小口送金が対象で、57の銀行が参加を表明している。

 みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行が設立した「ことら」が提供する送金サービス。2022年10月11日からサービスを開始し、57の銀行が参加を表明した。振込先には銀行口座番号だけでなく、あらかじめ口座番号とひも付けておいた電話番号やメールアドレスも指定できる。一般的な銀行の振込サービスよりも手数料が安く済み、対応した銀行間であれば手数料無料の場合が多い。

 サービスを利用するには、金融機関などが提供する対応スマートフォンアプリを使う。サービス開始時点では、ことらを設立した5行を含む複数の銀行で使える「BankPay」や、横浜銀行の利用者向けアプリ「はまPay」など、8つの決済アプリがことら送金に対応している。

 食事の割り勘や、家族間の送金などの利用を見込む。これまでも同様の使い方として、「PayPay」などのスマホ決済サービスで、利用者間での金額のやり取りがあった。しかし、異なるサービス間ではやり取りできず、受け取った金額も、基本的にそのサービスでの支払いが前提だった。ことら送金では、銀行口座に現金が振り込まれることから、受け取った金額を幅広い用途で利用できる。

ことら送金の利用方法。送金相手もことらユーザーの場合、銀行口座にひも付けたメールアドレスや電話番号を送金先として指定できる。銀行口座にも直接振り込める(出所:ことらのWebページ)
ことら送金の利用方法。送金相手もことらユーザーの場合、銀行口座にひも付けたメールアドレスや電話番号を送金先として指定できる。銀行口座にも直接振り込める(出所:ことらのWebページ)